自閉症育児の悩み|本人が1番困っている!手助けをする方法とは?
41週と2日で産まれた双子自閉症児ひかまめ母Ribbonです。
特性をお持ちのお子さんや、まだ言葉が出始めの小さなお子さんが、手や足を出し、どうしたらよいか悩んでいらっしゃる方へ。
ここでは双子長男ひかの、自傷や他害などすぐにでも「方向を変えたい行動」と、今はそれに興味があるのねという「見守れる行動」についてこれまでの経験を書かせて頂き、お困りの方のお力になれたらと思います。
方向を変えたい行動
自分で自分の頭を叩く
4歳年中の頃、ある日突然自分の後頭部を右手の手のひらをパーにして叩く行動が見られました。最初は強さがポンポンくらいで、そこまで気になる程ではありませんでしたが、それが毎日続き、本人は笑いながらやる時もあり、特に怒っているから怒りを表現しているわけではなさそうでした。
頭を叩くことから意識をそらせることが大事だと保育士をしている経験から、ひかが大好きな遊びを一緒にしたり、おやつに誘ったり、室内でも体を動かせるようトランポリンやバランスボールを購入したりと工夫しました。
しかし、全く収まらず、右手をつなぐと左で叩く時もあり、頭に帽子をかぶせてみても何か身に着けることが苦手なひかはすぐにとってしまい、そうだよね…と撃沈。
悪戦苦闘する中、何気にフェイスタオルを鳶職人さんが頭に巻いているようにやってみました。そしたら意外と取らない!そこで、ズレ防止のためこんなものを作ってみました。
このバンドを付けている時は、全く叩きませんでした。最初は手を頭に持っていこうとする様子がありましたが、「あっ」という顔をして手を下すことができたのです。
作り方は3ステップのみ!
フェイスタオルを横長に置き、
➀横方向に半分に切る
➁三つ折りにして上下をミシンで縫う
③真ん中にゴムを通して結ぶ
使用したタオルはこちらが作りやすく取ってしまうことなく付けていてくれました。
洗い替えにも数枚作りかなり役立ちました。
人に手や足を出す
地域の小学校の支援級に入学して1年程はとにかく些細なことで怒れてしまい、弟に手や足を出したり、担任の先生に頭突きをしたりともう神経がすり減るような時期がありました。
「今はこうしたい」「そうではない」など伝えたいことを伝えられないもどかしさや、自分はしゃべれないのに、弟は隣りでよくしゃべっていることなど気にいらなかったのか、色々な原因があると思います。
とにかくここでは、叩く蹴るを叱る前に「代弁をする」ことに注意点をおきました。そうしなければいけない状況を変えていこうと思い、「いやだったんだね」「〇〇がしたかったんだね」など、思いを言葉にし、1つずつひかと一緒に乗り越えていきました。この手や足を出す行動はかなり長い間続き、支援学校の相談窓口にメール相談をしたり、デイサービスの職員さんんとも何度も話を聞いてもらい、かなり苦戦しました。
2年生になり、単語の語彙が増え、これがほしい、今はこれが見たいなど伝えらるようになり、少しずつ減ってきていますがまだまだ時間がかかりそうです。
このことでお困りの方、本当にお気持ちよくわかります。周りを怪我させたらと思うと恐ろしさでいっぱいになりますが、まずはその行為事態をどうにかしようではなく、根本をケアして正しい方法で気持ちを伝えられるように手助けしていきたいですね。
見守れる行動
ドアの開け閉め
リビングやトイレのドアの開け閉めが楽しいようで、金具がカチャンという閉まる音を聞きたくて長い時間開け閉めしている時期がありました。
そこまでバターンと閉めるわけではないので、様子をみていたらしばらくするとやらなくなりました。
今でも、引き出しやクローゼットはピシっとしっかり閉めたいので、そこは強みとしてとらえたらいいかなと思います。
特定の音が聞きたい
最近のブームはこれです。冷蔵庫の製氷室をのぞき、スコップで氷をがちゃがちゃと動かし、その音を楽しんでいます。
自分でやる時もあれば、「こおりよー」と言い、混ぜてほしいと言いにくるときもあり、冷蔵庫の「ピーピー」の警告音がなったら閉めるという決まりをしっかり守ってくれるのでよしとしています。
ただ音がとても大きいので混ぜている間は会話がしにくい程です(泣)
まとめ
似たような様子はありましたでしょうか?言葉がまだ未熟なお子さんは自分が出せる精一杯の力で周りに一生懸命伝えようとしています。それを困った行動として捉えるのではなく、なぜそのような行動をしなけれなならないのかを、お母さん1人だけでなく、周りの方と相談しながら解決していけると良いなと思います。