【自閉症】子どもに対する伝わりやすい伝え方を工夫してみる
双子自閉症児ひかまめ母Ribbonです。突然ですが、「〇〇しないと△△できないよ」より、「〇〇すると△△できるよ」と言われた方が気持ちが良いと私は思いますがいかがですか?
ついつい使ってしまいがちなこの「否定からさらに否定」を、ほんの少し意識するだけで言っている側も受け取り側も気持ちよく聞いてもらえ、そして行動にうつすことができる「肯定から肯定」方法と、耳からだけでなく、目からの情報が入りやすい子どもへの伝え方を書かせて頂き特性をお持ちのお子さんを子育て中のお母さんお父さんにお役に立てたらと思います。
してほしいことを明確に伝える
例えば、子どもが机に座ったときに、「そんなところに乗って、やめなさい」これでも通じるし、やめるかもしれませんが、結局注意した人は、机ではなくて、椅子に座ってほしいことを伝えたいのに、怒りや呆れ、やめてほしい気持ちが前面に出ています。
これを、「椅子に座ってね」と伝えると、相手が求めていることがとてもよくわかり、行動にうつしやすいです。
自閉症特性をもつ子どもは、場所を指定する言葉「あっち」や「そのあたり」などの曖昧な言葉の意味を組みとることが難しいため伝わりづらいです。
場所を明確に「椅子に」行動もわかりやすく「座る」と伝えるととてもわかりやすいです。
また、「危ないよ」とよく聞くこの言葉で危険だということはわかりますが、どう動けばよいのかさらにわかりやすく伝えるために、例えば通学中、後ろから自転車がきた場合「自転車がきたから右に寄って」と伝えます。言われた側はどう自分が動けばよいのか明確になります。
目で見てわかる伝え方
言葉での伝達も伝え方の1つですが、絵カードによる目で見てわかる方法もあります。
「視覚支援」と言い、てがかりになる手段のことで、写真や絵カードや文字などを見て理解し、行動できるようになることです。
「百聞は一見に如かず」のことわざがあるように、これは特性のある人にとっても、そうでない人にとっても有効だと私は思います。
カフェなどで、メニューを見て、写真がついているとお皿にどんなものがどれくらいの量がのってくるのかわかりやすいように、自閉症特性をもつ子どもにも、目で見て予測ができることは大変過ごしやすくなります。
まとめ
特性をもつ子どもたちが理解をしていないのではなく、伝えるこちら側の手段を変更することによって行動がしやすくわかりやすくなると思います。
こう言ったら伝わらない、こうするとどうだろうと試行錯誤していくうちにお互いにマッチする方法が見つかると日々子どもたちから勉強させてもらっています。
抽象的な言い方や、空気を読んで行動することが難しいため、本人たちがわかりやすい言葉選びと、してほしいことのみ伝えることで、理解が深まり、同時に「僕、できた」と達成感も味わえます。
否定系ではなく、言い方を少し変えて、肯定系にするだけで過ごしやすく、相手も動きやすくなり、声掛けのおすすめと目で見て伝える方法、ぜひお試し下さいね。