悩みが尽きない子育て、1番大切なこととは?
双子自閉症児ひかまめを育てているRibbonです。
お子さんを子育てされている上で、「周りの子はこんなにできているのに、うちの子はできない」という周りとの差に「焦り」や「比較」に悩んでいらっしゃるあなたにぜひ読んで頂きたいと思い、書かせて頂きました。
先日習い事のスイミングで、プールに入ることが怖くて1年間プールサイドで水かぶりをしていた長男ひかが、初めてプールに入ることができたことを目の当たりにし、「見守る」ことの大切さを改めて実感し、この記事を書いています。
周りとは明らかに違う我が子
小2の双子長男ひかは単語を15語程度で要求を伝え、伝わらないときはかなり手や足が出ており、自分の気持ちを表現する方法を勉強中です。
そんなひかですが、1年生の夏からスイミングに週1回通い始め、始めこそ泣いて泣いて行きたくないと拒否していましたが3回目くらいから要領がわかってきたのか泣くこともなくスムーズに行けるようになりました。
プールもシャワーも大好きですが、プールの深さがどのくらいかわからないからか、他に怖さがあるためか、中に入ることはなく、1年間、みんながキャッキャッと楽しそうにジャンプや潜ったりしているところを、プールサイドでくるくる回りながら、洗面器やぞうさんじょうろで頭から水をかぶりながら、奇声をあげることもありました。
観覧席でその様子を見ていた保護者の方からひそひそ声がすることもあり、やはりみんなと同じ練習コースではなく、、マンツーマンコースを選択するべきかなとも考えました。
コーチには、家ではこんな風に話すと伝わることや、深さの恐怖をなくすために、プールの中に色の濃い赤色の台を置いてもらい、いつか入れるだろう日をずっと待っていました。
ひかのクラスの担当コーチは、
決して無理に入れようとしないことや、あまり過度にしゃべりかけず、座ってバタ足や洗面器での顔付けができますが誘ってみて「やだの」と言い拒否の時は見守ること
を教えて頂き、毎回嫌がることなく、頭からの水かぶりを楽しんでいました。
目標は人それぞれと割り切る
姉のtukiは2か月に1度のテストで合格するため、うまく泳げるようになるために、一生懸命練習し、メドレーのタイムを今はがんばっています。
双子次男まめは1年で2つ級が上がり、ビート板やヘルパーを使って顔をつけながらバタ足の練習をしています。
正直、頭からの水かぶりのために、月8000円の支払いは考えものだな~なんて思ったことも、正直あります。
でも何よりひかが楽しそうなこと、そしてスイミングの日は「ぷーる」と言えるようになり、プールバッグを持ってきて、早く着替えたいとさえ表現できるようになりうれしい成長が見られることもでてきました。
こちらは、その子その子が持っている能力を比べたがるのが大人という私の心に響いた言葉が書かれている記事です。
できるようになるタイミングは子どもが決める
この1年の間に、何度かレッスンの最後にやる、「お楽しみ滑り台」の時間にお友達が順番に並ぶ列に並んでみたり、滑っている様子をクルクル回りながら楽しそうにみたり、コーチに誘ってもらってやりたそうにはしていました。
全くプールにノータッチではなく、水面を両手でパシャンと叩いてみたり、自分からプールサイドに座ってバタ足をしてみたりしていました。
そしてついに、7月のある日、お楽しみ滑り台の時、コーチが「ひか君、並んで」といつも通り何気なく声をかけて下さったようで、観覧席で見ていた私は(いやいやまさか滑るわけないよ)と思いながらも内心ドキドキ。
1列にみんなが並んでいる横をさらっと通り過ぎ、なんと滑り台の台に登り、とってもゆっくりでも確実に前へ滑っているひかを見て、涙が出そうになりました。
親ができることとは
「勉強がもっとできるようになってほしい」「あの子はこんなこともできるのにうちの子は」とついつい比べたくなり、かわいい我が子に「もっと」そして「早く」できるようになってほしい気持ちをもつことは当たり前の感情だとおもいます。
私も羨ましく思う感情が抑えきれず、市民プールにひかを連れていき、プールに入れるように、みんなと泳げるようになるようにと、がむしゃらになっていた時期がありました。市民プールをひかが嫌がるようになり、少し休憩することにしました。
そこで気づいたことが、親ができることは「できる時を笑顔で見守ってあげること」だと私は思いました。
大好きなお母さんお父さんが見ていてくれたら、子どもたちは勇気が湧き、自信が持て、前へと進んでいくことができると思います。
ただ、その時期は、赤ちゃんがお母さんのお腹から出てくる日は赤ちゃんが決めるように、子どもたち自身が決めるので、
焦らず比べずその子のペースを尊重してあげること
が、最難関でとても重要なことだと思います。
まとめ
周りとの焦りや比較、これがなければどれだけ子育てが楽になるだろうとよく思います。そう思うことは当たり前で、思ってはいけないことではなく、その思いに少しだけ休憩を入れてお子さんが今は「できるようになるための力をためている時期なんだ」と思うことも大切かなと思います。