子供の「困った」への対応|りたりこセミナーで学んだ2つのこと
3月7日に開催された、LITALICO発達ナビの「オンラインまなびフェスタ2021」に参加しました。
16ものセミナーが開かれ、その中でも、井上雅彦先生(鳥取大学 大学院医学系研究科 臨床心理学専攻 臨床心理学講座 教授)の特別講演を拝聴して、2点のことが心に響き、勉強になったので紹介したいと思います。
癇癪時の兄弟への対応
次男まめは、一度なにか自分の思い通りにならにことがあると、地団駄を踏んで泣き叫び、大きな声で「ああしたかった」「こうしたかった」と言い続けます。
そういったときに、姉兄がその声に「うるさい!」などと怒ったり、その声で混乱が混乱を招いたり、もう家の中がとんでもない状態になります。
癇癪を起こしている本人の気持ちをしっかり汲みたいと思いますが、周りの子も怒り出し、うまく対応できていないことに困っていました。
どちらが悪い正しいではなく、そういうことが起こる前に「ルールとして家族で決めておくことがある」ことを教えてもらいました。
もし癇癪が起こり始めたら、
・家族が場所をうつす
・お互いの距離をとる
このときに、誰がどの部屋に移動するのかをあらかじめ決めておくと、本人の気持ちの落ち着きが違うのでは、そして姉兄も、しなくてもよい思いをせずに過ごせるのではと思います。
いつもこの方法がうまくいくかは別として、そういう方法を知っているだけでも違うかなと思います。
大人でも、イライラしてどうしようもないときに、外に出て散歩をして自分のおかれている環境(場所)を変えると気分が落ち着くことってありますもんね。
登校しぶりへの対応
娘のtukiはときどき「学校に行きたくない」と休むときがあります。
理由を教えてくれるときと、「言いたくない」ときがあり、そんなときは休んだり、行ける授業のみ参加するときがあります。
段階表を作る
国語、算数、理科、休み時間、給食、掃除などの学校での生活を、1枚ずつ紙に書いて、子どもがそれを「とても好き」から「かなり苦手」まで並べます。
学校が好きではないお子さんは、かなり苦手がほとんどになることが多いそうですが、その中でも1つでも「好き」があると、その部分の参加方法を担任の先生や学校の先生と共有し、
①見通しをつけてもらう
(得意な算数は自分の教室で、苦手な国語は別室でそれが終わったらその日は下校する)
②スモールステップですすめる
(30%参加できたら教室から出て休憩をする)
③ほめてもらう
(少し苦手だなと思うことを昨日より頑張れた、やってみようとした)
とわかりやすく、そして少しずつすすめてもらうと、お子さんが学校で安心できる時間が増えるかもしれませんね。
わがままにならない?
この講義内でチャットで質問ができ、参加していた方の中で、
「子どもの、この授業が好きだけど、この授業は苦手だから参加したくないという話を聞き続けるとわがままになりそうです」
という内容があり、その部分について、
「何でもパスではなく、どうしてその授業が苦手なのかを本人に聞けたら聞き、たとえば音楽の授業でみんなが出す声に耳が痛くなるな場合は、イヤーマフをしたり、全体の合唱が終わったら教室に入ったりするなど、調整が必要ですねとお話されていました。」
そのお話の中で、こだわりと感覚過敏にはつながりがあることも教えてもらいました。
こうしないとというしばりの中には、不快に感じる感覚があるためのものがあることを知りました。
自分が「できた!」「楽しい!」という体験を積んで、集団への参加の入り方を工夫していけたらと思います。
こちらに詳しい配慮の仕方が書いてあります。
合理的配慮とは?考え方と具体例、障害者・事業者の権利・義務関係、合意形成プロセスについて【LITALICO発達ナビ】
まとめ
癇癪への対応は、周りが場所を変えることで、本人への対応がしやすく落ち着きやすくなり、兄弟もしなくてもよい思いをせずに過ごせるのかなと思います。
登校しぶりは、好きな科目、好きな時間を見つける作業をし、子どもが安心して活動できる時間を見つけ、そこから集団に参加できるようになれたらいいなと思います。
親子だけではなかなか解決できないことがあるので、周りに頼りながらみんなで子育てしていきましょうね!
発達障がいの情報がもりだくさん!困ったときの救世主です。