子どもの心をグッとつかむ｜「it」を持つ人とは？
双子自閉症児ひか・まめと、娘tukiの母で保育士のRibbonです。
生まれつき持っている「素晴らしい能力がある人」っていらっしゃいますよね？
「it」（イット）をお持ちの方に出会いました。
それって何？どんな人のこと？と興味を持って頂いたかたへ。
「it」を持った人とは
「it」イットを持った人とは、自閉症児や特性をもつお子さんに、特別知識や資格などがなくても、子どもが自然とそこにいて安心するような、また、関わり方もナチュラルといいますか、何かこの子のために一生懸命考えて、次はこうしてと段取りを踏むのではなく、自然とそうなっている流れを作ることができる人のことです。
「it」を持った人に出会った
双子の長男ひかは、言葉がうまくしゃべれず、また、その人の持っている雰囲気が、自分と合う合わないを察知する能力が発達？しているのか、心の中が見えているように、私には感じることがあります。
そんなひかですが、１年以上続けているスイミングで、プールの中が怖くては入れず、プールサイドで洗面器から水をパチャパチャと手で出すことが、ひかのスイミングでの参加方法です。
その時間見回りをしていた女性コーチが、ひかの横を通り過ぎようとしましたが、すぐ隣りで立ち止まり、プール全体を見まわしていました。
すぐ隣りにいるのに、気づかないというか、良い意味で空気のような存在なのか、敏感なひかには、違和感なんて言葉が程遠いように見えました。
その後、ひかの横から、同じように洗面器からパチャパチャをしてくれ、なんと、ひかが洗面器から出した水を両手で受けとめてくれたのです！
ひかは、笑顔でパチャパチャをし、笑顔で受け止めてくれるコーチの姿に、まるでそこだけ違う世界のような、私には水しぶきがキラキラと輝いて見えました。
まとめ
私は保育士として、特性をお持ちのお子さんに関わらせて頂いていて、言葉以外で意思表示をしてくれるご本人の目線やしぐさなどで、意思をくみ取っているつもりですが、コーチの水しぶきを受け止めてくれた、あの行動を見て、自分にはそんな素敵な能力はありませんが、「何をしてほしいのか」、「わかってほしい思い」が感じられるようなそんな支援者になりたいと思いました。
