保育士として大切なことを子どもから教えてもらった
双子自閉症児ひか・まめと、娘tukiの母で保育士のRibbonです。
私は子どもが大好きです。
あの真っすぐな目や、喜びや悲しみを小さな体全身で表すところ、何より大人が思いつかなかったことを、真剣に考えたり、やってみたりするところも好きです。
私が娘を妊娠している時に、2歳児さんクラスに勤務していた時に、子どもから大切なことを教えてもらった話です。
赤ちゃんは見える?
妊娠7か月後半頃、子どもたちといつものようにお部屋でおままごとをして遊んでいて、クラスのリーダー的存在の女の子(妹がいる)が、私に野菜や果物がたくさんのったお皿を渡してくれました。
すぐその後で、その子が「おなかの赤ちゃんのもどうぞ」と作ってくれ、私の隣りに座っていた、まだ言葉があまりでていない男の子(1人っ子)が疑問に思ったのか、おもむろに、私のエプロンをめくって、おなかを確認したのです!
本当に赤ちゃんがいるかどうか見たかったようです。
私の予想ですが、野菜や果物をどんな子が食べるのか、おなかに赤ちゃんってどういうことなのか、2歳数か月の子には、どんな風に頭の中で想像されているんだろうと思うだけで、おもしろいなぁと、そして、子どもの興味津々の目を間近で見られたことに、うれしさを感じました。
そのまなざしを、見逃さず、子どもの気づきや興味を広げていくことが大事だと、改めて教えてもらいました。
カタツムリ
雨の日は、園庭で遊べず、子どもたちは部屋で過ごす時間が多いのですが、その中でも、雨の日ならではのことがありました。
部屋の窓から外を、いつも活発で元気いっぱいの男の子が、「かたむつりいるよー」と(笑)私に教えてくれました。
大きな葉っぱに雨をあびながらゆっくり動いているかたつむりをみて、「あしたとなりのはっぱいくんだよ」と教えてくれ、言ったそばから違う遊びのところに行った男の子。
すぐそばに目標が見えているんだけど、それまでの道のりは険しくて、飛び越える勇気はあるんだろうか、仮に飛び超えたとしても、うまく葉っぱに乗ることはできるのか、でもその子の言った通り、明日には、隣りの葉っぱに辿り着いているのかもしれない。
カタツムリにも、男の子にも、発表会前で、頭がパンクしそうだった私に、気持ちに余裕をもつことの大切さを教えてもらい、また、出産前で少し不安定になっていた気持ちも和らげてもらうことができました。
まとめ
もう10年も前の話ですが、今でも鮮明にあの時の光景を覚えています。
大人は、何十年も生きていて、経験を積んで色々なことを知っていますが、まだほんの2~3年しか生きていない子どもたちの方が、もしかしたら、経験以上のことをたくさん知っているような気がして、いつも学ばせてもらっています。
この仕事をしていて本当によかったと、まだまだ子どもたちの素晴らしい一面をもっと見たいと、あの時のことをふと思い出しました。
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