子どもの忘れ物を届ける?「ダメだ!」とわかっていても動いてしまう自分に反省
子どもが忘れ物をしたとき、あなたはそれを学校に届けますか?
我が子が忘れ物をして困るだろう、そんな姿を想像したら仕事もてにつかなくなりそう。
こんな思いが子どもの成長にどのような影響を与えてしまうのか、そしてダメ親にならないために今後の対策についてです。
自分のモヤモヤ解消のために
私は毎日、自閉症の息子に登校付き添いをしています。
姉のtukiも同じ班で、一緒に歩いて登校しています。
その道中でtukiが私に
「お母さん、リコーダーと音楽ファイルを忘れちゃった。届けてもらえる?」
私は、昨晩明日の準備をしていたtukiが途中で準備をやめたことに、夫が
「あれ?準備もう終わったの?」
と聞いたところ、
「まだだけど、明日の朝続きやる」
と話していたところを見ていました。
これは、自分の甘さが原因でそうなった結果だと思い、
「届けに行けない」
と答えました。
そのあとtukiは何も言わず下を向いて歩いています。
私の心は揺れました。
音楽はtukiが大好きな教科、そして何よりリコーダーが大好き。
昨日準備を明日の朝にすると言ったのは、病み上がりで鼻水が出ていて
早く寝たかったのかもしれない。
確かに朝、準備をしたときに、しっかり連絡帳を確認していないtukiが悪い。
でも、音楽の時間、貸し借りなんてできないリコーダーを、なしで授業に参加している娘を想像したら、ダメ親の私はかわいそうで仕方ありませんでした。
「下を向いた娘の顔が忘れられない」、「今日1日、仕事が手につかない状態になりそうだ」、という理由で結局、私は仕事前に学校に行き、リコーダーと音楽ファイルを届けました。
不正解とわかっていながら
頭ではわかっています。
こんなことをしては子どものためにならないことを。
先回りしてすべてをお膳立てしてしまう親に育てられた子どもは、自分からは何もしなくても「なんとかなってしまう」人生を歩むことになります。
(中略)
多様化・複雑化し、正解が一つとは限らないかもしれない不安定で不確実なこれからの社会において、自分で考え、答えを導き出し、納得して行動した経験は、問題にぶつかったときにどのように解決すればよいかを思考するベースにもなります。
子どものためによかれと思ってやっていることが、子どもが考えて行動する力を養う妨げになっているのは、何とも皮肉なことではないでしょうか。
引用:忘れ物を届けることが子どもの考える力を奪う。普段の会話でできる思考力の育て方|ベネッセ教育情報サイト
一文一文が胸に刺さっております。
よかれと思ってやっていることが、妨げになっている。
忘れ物をしたら大好きなリコーダーが吹けなくなることを身をもって経験させなければいけないのです。
普段、忘れ物が多い子ではなく、自分のことも周りのこともよく見ていますが、人間、うっかりなんてこと、誰にでもありますね。
そこで経験するうっかりを、今後どのように生かすか、そこが大事なんですよね。
ここまでわかっていたら届けなければ良いのですが。
ダメ親な自分に反省しています。
忘れ物をしないための2つの対策
小5の娘は毎日、自分で連絡帳を見て必要な物をランドセルに入れています。
そこで、親が介入してチェックはしていません。
そのため、普段から持ち物に対して2つの対策をしています。
・教科書やノート以外の特別な持ち物は声に出して、準備のときに言うようにする
・玄関にある鏡チェックをして、持ち物に不備がないか確認する
「お母さん、明日絵の具がいるよ」
自分で声に出すことによって、認識力upすることができるかなと思います。
鏡で自分の姿を見ることによって、ランドセル忘れ(漫画のようですね)も防げますね。
まとめ
子どものうっかり忘れ物をしたときに、届けることによって、子どもの考える力を摘み取ってしますことがあります。
頭ではいけないとわかっていても、どうしても親心が先走ってしまいました。
忘れ物をしないための対策を娘ともう一度確認し、再度こういったことがないようにしていきたいと思います。