うまくしゃべれないし言葉がでない|8歳の僕が伝えたいこと③
ひか・まめの兄のひかです。
僕は、みんなが使っている言葉で自分の意思を伝えることが難しくて、前回のようにお母さんの手をかりて、どうしても抑えられないイライラが爆発するときや、そんな時に思いついた自分の思いの伝え方について、僕の頭の中を知ってもらいたくて書きました。
(ひかの気持ちを母Ribbonが書きました)
言葉と思いがマッチしない
今月8歳になって、言える言葉が増えて、自分の気持ちを外に出しやすくなりました。
でも、口から出る言葉と、僕が思っていることが違うことがたくさんあってすごく困っています。
たとえばソファに僕が座っていて、あとから来た弟のまめに手を伸ばして「いれて」と言います。
すると、とーちゃんやおねえちゃんは「どうぞだね」や、「まめくん、来たね」と言います。
ちがうんだ。
本当は、「まめが手にもっている携帯からYouTubeの音がして、ぼくは静かにソファーで過ごしたいから向こうに行って」と言いたい。
でもどう伝えていいのか、言葉を知らないから出て来ないんです。
大人や周りの子が言っている言葉は、何回か聞いたことがある言葉はわかります。
それでお母さんが「ちょっとごめんねだった?」と聞いてきてぼくは「そうだ」という表情で伝えた。
「ちょっとごめんね」は、よく聞くし、よくうちの家族は言っています。
「どいて」「じゃまです」は、きつく聞こえるから、うちではその意味の言葉は「ちょっとごめんね」って伝えています。
僕も真似してみようとするんだけど、頭がすぐに怒っちゃうんだ。
思っていることと、口から出てくる言葉がつながらなくて、だからまめを叩いたり、お母さんに頭突きしたり、学校では大好きな先生にも当たってしまう。
本当はいけないことだってわかってるのに、すぐにそうしてしまうんです。
おなかがすいていたり、夜あまり寝られなかったときや、学校でたくさんがんばった日はもう、自分でもどうしようもないくらい頭が怒って、靴を投げたり、トイレのひらがな表を破ったりして外にイライラを出しているます。
コミュニケーション方法を見つけた
しまったと思ったときには、もうやってしまったあとで、「ごめんめ」と謝る、そしてまたイライラが爆発したときに…の繰り返しだ。
それではいけないと思い、最近身につけた技があります。
僕はコチョコチョしてもらうことが大好きで、気分が良いときはとーちゃんやお母さんに「こちょちょ」と言うと、にっこりしながらコチョコチョをしてもらえます。
そこで、ちょっと機嫌が悪くなりそうだ、なんだか心がモヤモヤしてきたぞというときに、「こちょちょ」と言い、手のひらを出すと、そこにコチョコチョしてくれる!
でも全然ぼくの顔は笑っていないんだけど、これをすることで、自分にブレーキがかけられることがわかった。
少し考えられる時間を作って、手を出すこと以外の方法ができるってわかってからは、色んな場面でコレを使っています。
ちょっとこっちを向いてほしいとき、不安だよと伝えたいとき、どうしていいかわからなくなったときにそう言い、今困っていることを伝えようとしてます。
お母さんがよく読んでいる本です
「発達障がいのお子さんだけでなく、定型発達のお子さんにもとても有効なABA行動療法がわかりやすく実践しやすく書かれているおすすめの1冊です。」母より
通じたときのうれしさ
いつもいつも伝わらないわけではなくて、「シャッター」と言うと朝は開けてもらえ、夜は閉めてもらえる。みんな僕が開け閉めを見ることが好きだから言うまで待っていてくれます。
水が大好きな僕は、お風呂掃除をお母さんがしてくれるところを見ることが何より楽しみで、「おーろりーり」と言うと「お風呂掃除してきまーす」ってお母さんが言う。
リビングから移動するときは、みんな「トイレにいってきます」「2階にいってきます」とどこにいくのか言ってから動くことで、僕も弟も安心することができるからだ。
その言葉と同時にソファーから立ち上がり、お風呂場でシャワーの音を聞いたり、水の流れを見たり、一番好きなところは、お風呂の栓をするところ!
ゆらゆら揺れたチェーンがスポってはまる瞬間を見逃したくないから、全集中で見ています。
まとめ
言葉で伝えるのって本当に難しいです。思っていることと、言葉の意味をくっつけることが苦手で、できないことについ怒って手が出てしまいます。
でもそれはいけないことだってわかってる。大事な人を傷つけたくはないから、だから僕は自分なりの方法で自分を落ち着かせて、それから行動できるようになりたいです。
読んでくれてありがとうございます。
自閉症のことをもっと知ってほしいし、僕も楽しく過ごせるように言葉や正しい行動を勉強したいと思います。